PVCフィルムって何?どうやって作られるの?どんな種類があるの?何に使われるの?
PVCフィルムって何?
PVCフィルムはポリ塩化ビニル(PVC)を主成分とする樹脂フィルムで、その比重は1.4です。
建築材や装飾に使われることもあるため、色がついていたり木目などの模様が印刷されたりと、外観の違いだけでもその種類は数多くあるのが特徴です。
どうやって作られるの?
PVCフィルムは以下の手順で作られます。
⓵原料の調合:
PVCの原料である塩化ビニルモノマー(VCM)と添加剤(安定剤、可塑剤、顔料など)が混合されます。この混合物は、ポリマイゼーション(重合反応)のための反応器に送られます。
②ポリマイゼーション:
反応器でVCMが熱や圧力の影響を受け、重合反応が起こり、PVCポリマーが生成されます。
③フィルム形成:
PVCポリマーができると、それをフィルム状に加工するために押出機に送られます。押出機では、ポリマーが加熱・圧縮され、フィルム状に成形されます。
④加工:
フィルムが作られた後、必要に応じて加工されます。これには、厚みの調整、表面の処理(光沢やマットなど)、切断、巻き取りなどが含まれます。
どんな種類があるの?特徴は?
PVCフィルムにおいては軟質PVCと硬質PVCの2つに分けることができます。
2つに共通する特徴は、屋外でも使える耐候性でUV安定剤を含むものは太陽光による劣化を軽減できます。また、多くの化学物質に対する耐性があります。さらに、電気絶縁性があり、防水性にも優れています。2つのそれぞれの特徴は下記の通りです。
・軟質PVC
柔軟性が特徴のPVCフィルムです。可塑剤を加え、その数量によって柔軟性や弾力性を調整することが出来ます。
・硬質PVC
可塑剤をほとんど含まないため、非常に硬く割れにくい性質を持ったPVCフィルムです。
何に使われるの?
軟質PVCは、シャワーカーテンや防水性を必要とする衣類、食品、医薬品、化粧品などの包装など、柔軟性を活かした用途に使用されます。
硬質PVCは、この強度と耐久性を活かし、窓フィルムや壁紙、床材などの建築材料として使用されることが多いです。その他、バナー看板、シールなどの印刷材料、産業用では保護フィルム、断熱材、絶縁材料として使用されます。
弊社では、その他にも様々な樹脂フィルムの輸入を行っており、日本国内での保管運用(関東近郊では1巻単位での輸送)も可能です。