PETフィルムって何?どうやって作るの?どんな特徴があるの?どんなことに使われるの?
PETフィルムって何?
PETフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate)というポリエステル樹脂から作られる比重1.4の樹脂フィルムです。皆さんが良く見るPETボトルと同じ樹脂で出来たフィルムです。厚みは薄いもので4.5µmから対応が可能です。
PETフィルムはどうやって作るの?
⓵ 原料の調合
PETフィルムの原料であるポリエチレンテレフタレートは、エチレングリコールとテレフタル酸から合成されます。これらの原料は特定の比率で混合され、反応させてポリエチレンテレフタレートを生成します。
② ポリマー化
混合された原料は高温下で反応させられ、ポリエチレンテレフタレートのポリマーが形成されます。
③ 押出成形
ポリマーが均一な状態になったら、それをフィルム状に押し出すために加熱された押出機に送られます。押出機から出てくるフィルムは、冷却されて硬化されます。
④ 加工
フィルムが作られた後、必要に応じて加工が行われます。これには、厚みの調整、表面の処理(光沢やマットなど)、切断、巻き取りなどが含まれます。
どんな加工ができるの?
コロナ処理:フィルムの表面をコロナ放電照射により改質します。印刷やコーティング、貼り合わせ特性が向上します。
アルミ蒸着;真空容器の中でアルミを加熱蒸発させてフィルムの表面にアルミの薄膜を付着させる加工方法です。アルミ蒸着フィルムはガスバリア性や防湿性に非常に優れています。ポテトチップスの袋や洗剤の詰め替え容器に使われている銀色のフィルムがイメージしやすいかもしれません。
マット加工:艶消し加工のことです。フィルム表面に微細な凹凸を刻み込むことで光の反射を抑えることが出来ます。
どんな特徴があるの?
PETフィルムは透明で耐久性があり、引っ張っても伸びにくく破れにくいのが特徴です。また、多くの化学物質に対して耐性があり、耐熱性が高く、絶縁性を持っています。
何に使われるの?
主に食品包装、印刷、産業用に使用されます。
食品包装に使用される場合、食品の鮮度を保つだけでなく、パッケージに印刷をすることで食品をより魅力的に見せます。
印刷用途に使用される場合は、ラベル、ポスター、シート、シールなどがあります。
産業用途の場合は、耐久性と透明性のため、産業用の保護フィルムや工業製品の包装に使用されます。
PETフィルムはその優れた特性から、多岐にわたる用途で広く利用されています。
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