帯電防止剤とは? なぜ必要なの?どの樹脂との相性が良いの?樹脂成形業界のかたへ
帯電防止剤とは? そもそも、なぜ必要なの?
帯電防止剤とは、主にプラスチック製品などの導電性を高め、静電気などによる帯電を防ぐ目的で使用されます。プラスチックは高い電気絶縁性を持ちますが、その表面には静電気が帯電しやすい特徴があります。我々に身近な例として、小学生が下敷きを髪の毛にこすったり、滑り台を滑ると髪の毛がふわりとなる理由は、プラスチック表面の静電気の帯電によるものです。
髪の毛がフワつくだけなら問題ありませんが、静電気の帯電はホコリの付着を発生させ、プラスチックの成形に影響を与えます。時には成型中にさまざまな静電気障害も生じさせます。帯電防止剤を樹脂成形時に練り込むことで、これらの問題を解決し、成形品の品質を向上させ、生産効率性も高まります。例えば、ポリ塩化ビニルなどに使用される帯電防止剤は加工性に優れ、高い透明性を持ちます。
帯電防止剤の成分とは?
帯電防止剤の成分はメーカーと用途によって異なります。一般的な通販サイトで売られる、プラスチック製品のコーティング用帯電防止剤は、一般的にエタノールが主成分とされます。エタノール(C2H6O)はアルコールの一種であり、「エチルアルコール」・「酒精」などとも呼ばれます。つまり、表面をアルコールでコーティングします。
一方で、ポリ塩化ビニル(PVC)などの樹脂成形用の帯電防止剤は界面活性剤が主成分となります。
購入方法は?比較検討したい場合は?
プラスチックのコーティング用の帯電防止剤なら通販サイトで誰でも購入可能です。樹脂成形の練り込み用の帯電防止剤をご検討の方、また、そういった帯電防止剤を複数比較検討されたい方は、以下問い合わせフォームから東京都品川区の前田硝子へご相談ください。相見積もりからでも、お気軽にどうぞ。