サーミスタとは?

サーミスタとは

サーミスタ(Thermistor : Thermally sensitive resistor)とは、温度に応じて電気抵抗が変化する半導体の一種で、主に温度センサーとして利用されます。

安定的に精度よく温度をコントロールできるため、幅広い分野で私たちの暮らしを支えるさまざまな製品に使われています。

種類

サーミスタには、主にNTC(Negative Temperature Coefficient)とPTC(Positive Temperature Coefficient)の2種類があり、用途に合わせて選択することができます。

NTCサーミスタは、温度が上昇するにつれて抵抗値が低下する特性を持つ一方、PTCサーミスタは、温度が上昇するにつれて抵抗値が増加する特性を持っています。

使用例

  • 自動車

エンジン、トランスミッション、ブレーキ等の温度をコントロールし、快適性や安全性の向上に役立っております。近年では、EV/HEVのモータ、バッテリー、インバーターの温度制御用への需要も高まっております。

  • 家電、住設

給湯器、ヒートポンプの湯温コントロール、エアコンの室内機・室外機、炊飯器、コーヒーメーカー、冷蔵庫、温水便座等の温度コントロールに役立っています。

サーミスタのこれから

サーミスタは様々な工業製品の温度制御を通して、エネルギーの効率的な利用に貢献しています。環境対策として省エネが求められる中、サーミスタの存在は益々欠かせないものになっていくと予想されます。