ホウケイ酸ガラスとは?通常のガラスとの違いは?ホウケイ酸ガラスの基礎知識をご紹介します。
ホウケイ酸ガラスとは
ホウケイ酸ガラスは言葉の通り、通常のガラスよりホウ酸の含有率が高いガラスを言います。ホウ酸の含有率を高めることで、熱膨張率が低く、高い耐熱性・耐薬品性を持つのが特徴です。一般的に、耐熱ガラス、硬質ガラスと呼ばれるものの多くは、このホウケイ酸ガラスです。医療用注射機(シリンジ)や分析化学の分野でも活躍しています。
一般的なガラスとの違いは?原料は異なるの?
上述の通り、ホウケイ酸ガラスとはホウ酸の含有率が高いガラスを総称してホウケイ酸ガラスと呼びます。従って、ホウケイ酸ガラスの原料は、通常のガラスの原料である、ケイ砂にホウ砂を混ぜて製造されます。
どんな用途があるの?海外産はどうなの?特殊な加工が出来るガラスなの?
上述の通り、ホウケイ酸ガラスは医療や理化学の分野で主に活躍しています。私たちの生活で最も身近なガラスである窓ガラス(ソーダガラス)の形状は板状である一方、一般的なホウケイ酸ガラスの形状は管や容器形状が多いです。例えば、高い耐薬品性を用いたシリンジや理化学向けバイアルなどがあります。
海外産も日本では一部販売されているようですが、価格のみでの決定をオススメは出来ません。特に医療・分析分野においてはガラスそのものにも高い品質が求められますので、日本の高い品質が重宝されています。用途にもよりますが、どうしても海外産をご利用される場合は、必ずプロによる洗浄の工程を挟むなどなにかしらの処置をオススメします。通常、海外産を利用される場合の主な理由は価格ですが、ホウケイ酸ガラスが利用される環境に求められる洗浄工程はそれもまた高額なケースが多いです。総合的なコストを充分に検討されたうえでの海外産か国産かをご検討下さいませ。
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